寒暖差アレルギーって?

アレルギーと聞くと、何かしら原因となる物質(アレルゲン)があって起こるものだと思っていませんか?
もちろんほとんどの場合、そのアレルゲンに反応して起こるのですが、「寒暖差アレルギー」にはアレルゲンが存在しないのです。

では何に反応しているの?

それは、肌が感じる気温の変動が、急激に変化することで起こります。

寒暖差アレルギー例えば、夏場、キンキンに冷えた部屋からギラギラした暑い室外などへ移動した時、もしくは冬に暖房の効いた部屋から冷え込んだ屋外などへ移動したときです。

どちらかというと、キンキンに冷えたオフィスから煮えたぎる暑さの屋外へ移動したときのほうが、その体の異変を感じやすいかと思われます。

暑いはずなのに体が冷え切っているためか鳥肌が立ち、しばらくは温かいと感じることってないですか?慣れてくるとその暑さにようやく気付くこのような極端な寒暖差にスムーズな対応が出来ず、身体に誤作動が生じてさまざまな症状を引き起こすのが「寒暖差アレルギー」の正体なのです。もっと言うと、医学的には「血管運動性鼻炎」というアレルギーらしい名前もついています。そうです、このアレルギーはインフルエンザ予防接種についても注意すべきだと考えられます。




こうした急激な気温差でもアレルギーを起こさず、暑いときには体温を発散させ汗をかき、寒いときには体温を逃がさないように調節する機能は自律神経で行っています。しかし自律神経が対応できるのは、気温差が7℃までと言われています。 それ以上になると、自律神経のほうが誤作動を起こしてしまい「寒暖差アレルギー」と呼ばれる症状を引き起こすのです。
 自律神経は、血管系やリンパ系などの「循環器」、口腔部、胃や腸などの食物を摂取、消化、吸収、排泄などを行う器官すべてを含む「消化器」、呼吸に必要な気管すべてを含む「呼吸器官」など、これら全ての活動を常に調整しています。 しかしこの自律神経は、過度なストレスや不摂生などの原因でいとも簡単に乱れてしまいます。急激な気温差も自律神経を乱す原因のひとつなのです。


風邪のような症状このことから「寒暖差アレルギー」によって引き起こされる体の不調には、さまざまな症状があり、症状が出ていたとしても「寒暖差アレルギー」だと自覚出来る人はほとんどいないでしょう。その理由は、風邪や花粉症などと症状が似ているからです。

 
ただもしかすると、今までに季節の変わり目になると不調だと感じていたそれが「寒暖差アレルギー」なのかもしれません。  
季節の変わり目に体調を崩すのは「年のせい?」と思っていた人もいるのではないでしょうか。確かにそれも一理あるのですが、「寒暖差アレルギー」は子どもでも起きています。聞き慣れない言葉でも、あの時期の不調はこれなのかもしれない…と思い当たる人はきっとたくさんいるような気がします。



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